みなさん、こんにちは! SuMiKa(株式会社松岡住研)の松岡です。
マイホームの計画を進める中で、誰もが気になるのが「予算」のことですよね。
仕様決めや建材選びの際、「できるだけ初期費用(イニシャルコスト)を抑えたい」「見積もりで少しでも安い建材を選びたい」と考えるのは当然のことです。
しかし、住宅のプロとしてお伝えしたいのは、建材を「初期費用の安さ」だけで決めてしまうと、将来的に大きな後悔につながりやすいということです。
今回は、「なぜ初期費用だけで建材を選んではいけないのか、その理由と失敗しない選び方のコツ」を元大工出身まつけんこと松岡が解説します!
■ 初期費用だけで選んではいけない3つの理由
1. 将来の「メンテナンス費用(維持費)」が跳ね上がる
家は「建てて終わり」ではなく、住み始めてからの維持費(ランニングコスト)がかかります。 安価な外壁材や塗料、屋根材は、紫外線や雨風に対する耐久性が低く、10年足らずで劣化してしまうケースがあります。
安い建材(耐久年数 約10年): 30年間で3回の塗装・補修工事が必要
高耐久な建材(耐久年数 約20〜30年): 30年間で1〜2回のメンテナンスで済む
1回の足場工事や塗装費用は100万〜150万円ほどかかるため、初期費用で数十万円節約できても、10年ごとの修繕費で結果的にトータルの出費が大幅に高くなるという現象が起こります。
2. 光熱費(毎月のランニングコスト)が高くなる
断熱材やサッシ(窓ガラス・サッシ枠)、外壁材などの「性能」に関わる部分を初期費用の安さで選んでしまうと、家の断熱・気密性能が下がります。
結果として、夏は暑く冬は寒い家になり、エアコンをフル稼働させることになります。毎月かかる電気代・ガス代が高くなり続けるため、数十年単位で見ると大きな差額となって家計を圧迫します。
3. 建物の寿命(資産価値)に直接影響する
雨水の侵入を防ぐシーリング材(目地)や防水シートなどに格安の素材を使うと、見えない部分から湿気や雨水が侵入し、柱や土台などの構造体を傷めるリスクが高まります。
最悪の場合、柱の腐食や白蟻の被害により、建物の寿命そのものを縮めてしまい、大規模な改修工事が必要になることもあります。
■ 考えるべきは「ライフサイクルコスト(生涯費用)」
建材を選ぶときに大切なのは、「初期費用(イニシャルコスト)」+「住んでからの維持費・光熱費(ランニングコスト)」を合わせた『生涯費用(ライフサイクルコスト)』で考えることです。
💡選び方のポイント
15〜20年スパンでトータルコストを比較する 「今かかる費用」だけでなく、「15年後・30年後までにいくらかかるか」のシミュレーションをして選ぶ。
「あとから交換しにくい場所」にお金をかける 構造体、断熱材、窓サッシ、外壁や屋根など、後から工事(やり直し)をするのに大規模な費用がかかる場所は、初期段階で耐久性・性能の高い素材を選んでおくのが鉄則です。
高耐久・省エネ建材を導入する 初期費用は少し上がっても、高耐候な外壁材や高断熱サッシを選ぶことで、メンテナンス回数を減らし、毎月の光熱費を抑えることができます。
■ まとめ
建材選びにおける「安さ」には、必ず理由があります。
目先の初期費用を抑えることだけに捉われてしまうと、10年後・20年後に予想外の修繕費用や高い光熱費に悩まされることになりかねません。
「今払うお金」と「将来払うお金」のバランスを見極め、30年後も安心して笑顔で暮らせる住まいづくりを目指していきましょう!
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