木造住宅の耐火性と耐震性は大丈夫?

こんにちは!

兵庫県西脇市で注文住宅、リフォーム、リノベーションを手掛ける工務店松岡住研です。


今も根強い人気の木造住宅は、建築コストを抑えられたり、設計やリフォームの自由度が高かったり、さまざまなメリットがありますが、一方で、木造住宅を検討するときに、「火事になりやすそう」「耐震性は?」と不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。


木造住宅に対する「耐火性」と「耐震性」の懸念は、長年にわたり多くの人々の間で話題となっています。特に日本は地震が多く、災害対策に対する意識が高いため、住宅の安全性についての関心は非常に強いです。木造住宅は古くから日本の住宅建築に使用されてきましたが、現代の技術進歩により、木造住宅の耐火性と耐震性は大きく改善されました。本記事では、木造住宅の耐火性と耐震性に焦点を当て、それぞれについて詳しく見ていきます。



1.そもそも木造住宅とは?

木造住宅とは、柱や梁、土台などの「構造材」に木材を使った住宅のことで、おもな工法は、「木造軸組工法(在来工法)」や「2×4(ツーバイフォー)工法」などがあります。

松岡住研では木造軸組工法(在来工法)を採用しています。

昔から日本の建造物のほとんどは木造でしたが、鉄骨造や鉄筋コンクリート造といった工法ができた現代でも、「戸建て住宅のなんと9割以上が木造住宅である」というデータもあるみたいです。



2.木造住宅の耐火性と耐震性は実際どうなの?

木造住宅といえば、耐火性や耐震性が低そうなイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、ここでは、木造住宅の耐火性と耐震性について解説します。


2-1:木造住宅の耐火性

木造住宅で火事が起きたら、すぐに火が燃え広がってしまうと思われがちですが、現在は単純に木材だけを使用するのではなく、石膏ボードのような燃えない素材も上手く組み合わせて、耐火性の高い住宅を建てることが可能で、現に松岡住研でも石膏ボードを使用しています。

また、家の構造材として使われる太い木材は、火がついても表面が炭化するだけで、内部の芯まで短時間で燃え尽きてしまうことはないので、熱によって折れたり曲がったりするリスクがある鉄と比較すると、耐火性の面で必ずしも劣るわけではありません。

2-2:木造住宅の耐震性

木造住宅でも、十分な耐震性を確保することができます。


そもそも新しく住宅を建てる際には、建築基準法で定められた基準をクリアする必要があり、建築基準法の「新耐震基準」では、震度5強程度の地震では家がほとんど損傷しない、震度6強~7程度の地震でも倒壊・崩壊しない、という基準が設けられています。

2000年には建築基準法がさらに改正され、住宅性能表示制度が導入されました。この制度では、住宅の耐震性能を「等級」で評価することができ、等級3が最も高い耐震性を持つことを示しています。現代の木造住宅は、こうした制度に基づいて設計され、耐震性能が向上しています。


加えて地震発生時には、建物の重量が重いほど揺れが大きくなることが知られており、木造住宅は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と比べて建物の重量が軽いことから、地震の揺れはかえって小さくなる可能性が高いといえます。


松岡住研でも採用している耐震等級3は、耐震等級1の1.5倍の耐震性能があることを示しています。 住宅性能表示制度で定められた耐震性の中でも最も高い耐震基準で、震度6強〜7の大地震が起きても、軽い補修程度で住み続けられるレベルで、消防署や警察署など防災施設に多い等級です。




3.木造住宅のメリット・デメリット

3-1:木造住宅のメリット

・建築が鉄骨造や鉄筋コンクリート造に比べて低コスト

・住宅設計の自由度が高い

・リフォームしやすい

・断熱性と調湿性が高く、年間を通して快適に過ごしやすい

・自然を感じられる、落ち着いた住宅に仕上がりやすい


3-2:木造住宅のデメリット

・住宅の耐用年数が短め

・シロアリなどの害虫の被害に遭いやすい


木造住宅には多くのメリットがあると同時に、デメリットもありますが、木造住宅だけに限らず何に対してもデメリットはつきものです。

また、シロアリに関して松岡住研では、キソパッキング工法を採用しており、乾燥や気流を嫌うシロアリが寄り付きにくい床下環境となり、シロアリ被害の発生を限りなく「ゼロ」にできることが明らかになっている工法のためご安心ください。




4.木造住宅のメリットと持続可能性

4-1:環境に優しい建材としての木材

木造住宅のもう一つの大きなメリットは、環境に優しい建材である木材を使用している点です。木材は再生可能な資源であり、伐採後も植林を行うことで持続可能な利用が可能です。また、木材は二酸化炭素を吸収し、建物内に貯蔵する効果があるため、地球温暖化対策にも寄与します。


4-2:調湿性と断熱性

木材は自然素材であるため、調湿性に優れ、湿度の高い日本の気候に適しています。木造住宅は、木材が室内の湿気を吸収したり放出したりすることで、快適な室内環境を保つことができます。また、木材は断熱性にも優れており、冬は暖かく、夏は涼しい住環境を提供します。



まとめ

木造住宅に対する耐火性と耐震性の懸念は、現代の技術や法規制によって大きく払拭されています。木材は燃えやすいという一般的なイメージがあるものの、実際には炭化層の形成や耐火被覆材の使用によって、十分な耐火性が確保されています。また、地震に対しても、木材の軽量性と柔軟性が有利に働き、さらに耐震基準の進化や免震・制震技術の導入によって、安全性は大幅に向上しています。


そのため、木造住宅は火災や地震に対して十分に安全であり、さらに環境にも優しい持続可能な建築物と言えるでしょう。今後も技術の進歩と共に、木造住宅はさらなる安全性と快適性を提供していくことが期待されます。


また、定期的に構造見学会を開催しており、普段は目にすることのない壁や床、天井の内部を実際にご覧いただけます。住まいの骨組みや構造を直接確認できる貴重な機会ですので、ぜひ一度足を運んでいただき、私たちのこだわりをご自身の目でお確かめください。


松岡住研について


松岡住研は、地域密着型の工務店として、お客様一人ひとりのニーズに応じたオーダーメイドの家づくりを行っています。地元の熟練した大工や職人との連携を活かし、無駄を省いた効率的な施工で、品質とコストのバランスを追求。豊富な経験と実績をもとに、末長く愛される住まいをご提案いたします。新築、リフォーム、増改築など住まいに関することは、どうぞお気軽にご相談ください。


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